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花粉症は公害 [ことば]

東京にきていらい、春になると、きまって風邪のような症状に悩まされた。
微熱、
鼻の粘膜は血にそまり、
目はかゆく、
鼻づまりはいかんともしがたかった。
医者は、風邪くすりで応対する。
が、いっこうにきかない。

それもそのはず。
花粉症だとわかったのは何年まえのことだろう。
アレルギー症状だという。

で、さいきんは花粉症の症状を緩和する商品がいっきにふえた。
それはそれでいいのだが、根本である花粉をどうにかせねばならぬこと、それがすっぽりぬけおちている。

花粉症は公害である。
もとから断たなければならない性質のものである。
この邦の林業政策の失態にほかならない。

対応策としてでているのは、
花粉のすくない杉を植える、とかいうが、微々たるものでしかない。

公害である。
杉じたい伐採しなければならないことは自明である。
にもかかわらず、伐採とその産業効果は語られない。
伐採にともなうあたらしい森の創生すら俎上にあがらない。

花粉症は杉がなくならないかぎりなくならない。
もしくは症状をもつひとがなくなるか。

いいや、ほかに方法がある。
ならば、ぜひ、ぜひ、おしえを乞いたいものである。





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