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さきが見えない [ことば]

さきが見えないという。
が、
さきが見えたためしは、
いままでに、
いちどでもあったのだろうか。

ひとは未来なぞ予測できない。
歴史は、その証明にほかならなかったのではないのか。
いままでになかったことは、これからもない。
そのことを忘れている。

天気予報士という。
そういうひとがふえて、天気予報の確かさはあがったのだろうか。
天気予報士という国家試験を管理する省庁の仕事がふえただけで、天気なぞ、ちっとも予報できていないじゃないか。
あしたの予想もままならないのに、長期予想だと。
地震予知とあなじで、できもしないのに、あるのは言葉だけ。
天気も地震も予測は不可能であること、自明ではないか。
税金はこうしてむだにつかわれる。

なでしこジャパンがワールドカップドイツ大会を制した。
わたくしの予想は予選敗退。
なでしこジャパンの諸君には、わびなくてはならない。

予選リーグは注目してはいなかった。
どうせ負けるのだ。
澤穂希選手はこのチームならメダルは取れるはずだ、などとのたまう。
とれるはずないじゃぁねぇか。
シュートどころか、トラップは下手。
大会前のアメリカ遠征では2連敗。
負けっぷりもいっしょ。
アメリカチームの選手諸君がリフティングがへたくそで、ニッポンチームはアメリカチームよりも、リフティングがうまい。
だからテクニックはある。
などと、キャプテンはテクニックについて誤解する。

テクニックというのは、条件、状況がきびしくなったときの基本動作がどうかを問うものである。
雨や雪という外的条件下でボールを精確に扱えるかどうか。
疲労という内的変化にも、対応しているか。
相手が距離を縮めてきたときに、ミスなく扱えるか。
それでもなおゴールを見ているか。

リフティングが何回できるか、ヘディングが何回できるのか。
それは曲芸という。
それをわかっていない。
そんなチームが勝てるはずがない。

(…わたくしはそうおもっていた。)



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思考停止 [ことば]

思考停止という。
考えることをとめてしまう。
考えることをあきらめてしまう。
そもそも考えない。
言葉が旧態依然のままであるからだろう。
考えることは言葉なしには考えられないからである。

民主主義にかわる、よりましな政体はないのだろうか。
民主主義は最善ではない。
独裁をさける、それよりもましであるとおもわれているにすぎない。
金はかかるし、時間もついやす。
無駄がおおい。
あるひとは、いいひとによる独裁が最善ではなかろうか、といった。
できることなのだろうか。

なぜ、2月を30日にしないのか。
ほとんどのひとが、
それはへんじゃないか、
おかしいじゃないか、
とおもっていないあかし、
ではなかろうか。

加減乗除よりほかに演算の方法はないのだろうか。
数字はわりきれないことがある。
けれど、まわりをみわたしてほしい。
自然にはあまり、はない。

演算とはひとがつくりだした、ひとつの約束にすぎない。
「0」ゼロも発見されたのである。
演算がもたらしたものは現実の繁栄といえよう。
が、その演算がもたらしたもの。
人口爆発、パンデミック、核、自然破壊、貨幣。
繁栄の影はその裏返し。

風は一見、不規則に見える。
けれど、そこに規則性はないのか。
それがつかめれば天気をしるてがかりとしてのたしかさはそうとうにあがるのではなかろうか。
コンピュータの解析速度が問題なのではなく、
そこへ入力する要素である言葉こそがとわれている。
天気予報が不確定なのは、
気温、気圧、風速、風力よりほかにあたらしい概念、
あたらしい言葉を見出せていないからにほかならない。

ひとはふえた。
これからもふえるだろう。
が、ひとは言葉をふやせていない。



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傷つける [ことば]

おだやかな声の歌をきいていたら、涙がながれた。
くたびれているんだなぁ。

メディアはひとを傷つけていることにきづかない。
傷ついているのは、なにも当事者だけではない。
だまってきいている視聴者もまた、傷ついてゆく。

正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
といったのは吉野弘さん。

よせよ、そんなことは。

教育テレビがいつものとおりの放送をしてくれているのが、すくいだね。
だって、それを見ているちびっこ諸君は、傷つかないかもしれないからね。



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ジェット機の音 [ことば]

2020年5月29日 13時すこしまえ。
航空自衛隊ブルーインパルスが都心上空を編隊飛行。
白い煙をはいて、遠ざかっていった。
あっ、またきた。
2度であった。

あのジェット機の音におびえるひとたちがいる。
その音を耳にしただけで、異常をきたすひとがたくさんいる。
わたくしはのんきに上をむいていればよい。
このちがいはなぜか。

武器はつかいたくなる。
それがひとというものであろう。
いざ、つかってみたら想像をはるかに超えた。
で、目が覚めた。
核爆弾はそうして管理するようになった。

通常兵器というごまかし。
兵器に通常も特別もあるものか。
ひとをころすため。
この単純な論理をにごすためにおおくのことばをついやす。

Imagine No Possessions
ジョン・レノンもイマジンで歌っている。
じぶんのモノ。
財産。
この意識が資本主義をかえてきたことはまちがいない。
が、それを守るために武器は産まれた。
ほんのすこし。
この意識がうすまるだけでひとの状況、いや地球そのものがいまよりもましになる。




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John Lennon ジョン・レノンに [音楽]

Give Peace a Song 。
CBCカナダ放送制作のTVドキュメンタリーを見た。
Give Peace a Chance 。
平和を我等に。
by John Lennon。

筆者が漠とあこがれていた男は、かくも偉大であったのか。
そうおもうと、涙があふれた。

筆者はジョン・レノンの、いったいなにを知り、いったいなにを理解していたのだろう。
ひとはジョン・レノンの、なにを理解できたのだろう。

カメラに映るジョン・レノンはいつもひとりぽっち。

ベッド・インは茶番じゃないか。
そんなことしたって、無駄じゃないか。
ジョン・レノンにインタビューするひとは、だれもがジョン・レノンに懐疑の目をむけた。

「そんなことしたって意味はあるのかい?」
「意味はあるさ。ぼくは信じている。」

ジョン・レノンはいつもひとりぽっち。
かたわらに洋子さんがいるだけだ。
洋子さんがいても、やっぱりジョンはひとりぽっち。

あるひとは、
「これも拒絶し、あれも拒絶し、そのあげくのはてに徒手空拳、孤立無援の自己自身が残るだけにせよ、私はその孤立無援の立場を固執する。」
と書き、またあるひとは、
「孤独はふるさとだ。」 と書く。

ジョンには孤独という言葉よりも、ひとりぽっちのほうがにあう。
さみしんぼのジョン・レノン。

さみしさをエネルギーに変える。
時間はかかるのかもしれないけれど、そのエネルギーに火がつけば、
「平和を我等に」することができるかもしれない、
ジョン・レノンは教えてくれる。

さみしさはだれもがもっている。
それは、ほんとうは宝の山なのかもしれないぜ。

さみしそうに微笑むと、ジョン・レノンはむこうへいった。
そのときも、やっぱりジョンはたったひとりで。





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