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カレー、恋し [おいしい帯広]

カレーといえば、
帯広はインデアンカレー。
いままで食べたカレーで、
帯広インデアンカレーとおなじ味はなかった。
けれど、
おなじような味は、
バルチックカレーだったかな。
バルチックカレーの秋葉原にあったお店でたべたとき、
おもわず、
なつかし、なつかしとおもったっけ。

最近、
レトルトを食べて感じるのは、
なんか、
どれも、
カレーというか、
カレーもどきとでもいったほうがたしかな気がする。
カレーらしいカレーがない。
そうおもうのは、おいらだけなのだろうか。

中学生のとき、
帯広インデアンカレーの西2条の駅前店といまはなき帯広東宝近くの店をハシゴしたことがある。
甘くってうすいピンクの生姜、
福神漬、
らっきょ、
濃い緑いろのきゅうりだとおもう、
こきざみ、の漬物4種。

いまなら、
即、
カツカレーだな。
ああ、のどがなる。

で、
おみせは帯広のカレーショップ・インデアンが正しくって、
ずうっと帯広インディアンカレーだとおもってました。
お詫びし訂正します。





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訊いておけばよかった、店の名を [おいしい帯広]

児童であったころ、
叔父が帯広近郊に住んでいた。
とある週末、
うかがった。
昼になると、
かならず塩らーめんを出前でとってくれた。
ここのらーめんはおいしいからね。
叔父もおばもそういっていたのをおもいだす。

もしや、
おばうえ、
料理が苦手であったのかもしれない。
たしかにそののち、
池田町に転居して、
そこでいただいた甘口カレーが唯一のおばうえの手作り。
いまおもえば、
邪推する。

らーめんに塩があるというのはしらなかった。

なぜ遊びにいったのだろう。
ゲームもおもちゃもあるわけじゃない。
いとこもまだうまれてはいなかった。
ああそうだ。
ちかくの鈴蘭公園からみた帯広の夜景がすばらしかったのだ。
藤丸デパートの屋上に、
松下電器ナショナルの広告塔がそびえていた。
あのネオンサインが美しかったのだ。
都会とはすばらしいにちがいない。
わたくしは信じてうたがわなかった。





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通りをひろげれば、街は死ぬ [おいしい帯広]

帯広といえば、
豚丼ぱんちょうが有名で、
わたくしも一度だけ寄ったことがある。
うちの母親は料理については研究熱心で、
自家製の豚丼をそれまでにけっこう食していた。

で、
ぱんちょうの肉のほうが大きさなら勝負あり。
だが、
味についてはそんしょくはなかった。
母親は、
つまり、
ぱんちょうの味を研究していたのかもしれない。

そこから50㍍ほどに帯広インデアンカレー、
ふじもり食堂があった。
いまはふじもり食堂だけになっちまったのかもしれない。

高架線事業で帯広の街も一変した。
こじんまりとしてしまい、
往時のにぎやかさはきえてしまった。
鉄路でさえぎられた北側のにぎわいが高架線の開通により、
南側にながれたこともあろう。

通りをひろげると、街は死ぬ。
平原通りに、
いにしえの面影はすでにない。

ふりかえれば、
わがまちも、
通りをいじったがゆえに、
死んでしまったようである。





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はじめてのスパゲッティミートソース [おいしい帯広]

帯広郵便局のちかくにパーラーふじもり(ふじまるだったかも)というレストランがあった。
母親がつれていってくれた。
ミートソースのスパゲッティである。
父親も、
母親も、
そしてわたしもミートソースのスパゲッティを注文した。

木の皿に黒い鉄板。
ジュージュー音をたててそのミートソースはやってきた。
パーラーふじもり(ふじまるだったかも)で、
ほかのメニュをたのんだ記憶はない。

レストランにいって、
なにかを食べる、
というのではない。
ミートソースがたべたいからパーラーふじもり(ふじまるだったかも)へいく。
迷いがないから速い。
ほかにしらないから迷わなかった。
帯広はおいしい。





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志田病院と六花亭 [おいしい帯広]

六花亭はむかし帯広千秋庵といった。
志田病院には児童のころに扁桃腺の切除手術をし、
入院した。

かぜをひくと発熱する、
そのたびに扁桃腺は腫れた。
気を紛らすためでもあったのだろう、
母親は、
ちかくの六花亭(帯広千秋庵)にわたしを連れていく。
母親がただたべたかったからなのかもしれぬが。

おきまりは、
ホットケーキとなぜかトマトジュースであった。
2階のパーラーはひろく、
ゆったりしていた。
なぜトマトジュースであったのだろう。
トマトの赤があまりにあざやかであったのか。
塩味がホットケーキの甘さとマッチしたのか。
いまもってわからない。

ホットケーキは2枚であったか、
3枚であったか。
バターがとけて、
たっぷりの蜂蜜(シロップ?)をあるだけかけた。
もしかして皿までなめたのかもしれない。
そんな息子を母親はたしなめたのか、
たしなめなかったのか。
贅沢であった。

ちなみに扁桃腺の扁桃とはアーモンドのことをいうらしい。





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ますやパン、伊豆屋のパン [おいしい帯広]

いっとき叔母と同居していた。
帯広にかよっていた。
ときたま、
ますやのパンをかってきてくれた。
まっしろなクリームサンド。
厚めの食パンをカレールーに浸しただけの、
いまはなきオリジナルのカレーパン。
このふたつがすきであった。

ますやではスパゲッティパンが人気であったという。
が、
伊豆屋(伊豆や)のポテトサラダパンとさきの2つははずせない、
とっておきの味である。

あれから40年たって、
カレーパンのアイディアは爾来おめにかからない。
ただ、
クリームサンドの独特はクリームにレモンがまざっていたのだということがわかった。
なぁに、
レモンクリームの菓子をたべて、
気がついただけの話。
ああ、
あのカレーパンというか、
カレー食パンがたべてみたい。
辛くはなく、
すこし甘かったような記憶がある。





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洋食レストラン ドラゴン [おいしい帯広]

帯広銀座通りの洋食レストランドラゴンに最初におとずれたとき母親は兄貴をつれていた。
ここは2度目、
クリームコロッケがおいしいんだよ。
まえに兄ちゃんときたんだヨ。
わたしは納得がいかない。
いつでも兄貴が優先。
いつぞや、
襟裳岬でとった写真にわたしがいない(まだ生まれていない)ズルいじゃないか、
と、
だはんこいた(ダダをこねた)こともある。

テーブルには白いクロス。
ほのくらく、
いままできたことのない空間であった。
こじんまりとしたコロッケがふたつ、
皿にのっていた。
食べてびっくり。
とろりとしたものが口のなかでひろがっていく。
その後、クリームコロッケはなんども食べた。
もっぱら冷凍食品である。
ちかいのだけれど、あきらかにちがう。
たしかにクリームコロッケなのだけれど、
ドラゴンの味とはちがう。
そりゃ、
そうだろう。
と、
おもいながら、
そのわけをさがしている。
なぜだろう。
たぶんそれは、
ソース。





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帯広はげ天の天丼 [おいしい帯広]

帯広銀座通りといえば、
はげ天ははずせない。
天丼にはかき揚げ、
えびが2本、
きす、
いか、
であったはず。
味噌汁のわかめがいつまでも、
あざやかな緑色をたもっていた。
これにはおどろいた。

札幌にも狸小路の1丁上に支店があって、
よくいった。
そこでもたべるのはいつもきまって、
天丼。

児童のころ近所の子と帯広にあそびにいって、
お昼に帯広ステーションビルのはげ天で天丼をたべた。
後日その子のおかあさんが、
若いふたりが外食したことにおどろき、
天丼がおいしかったことをのべ、
また、
あざやか緑色のわかめの味噌汁がたいそう気にいったことをつたえてくれた。
なぁに、そんなこと、へっちゃらさ。





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帯広銀座通りゲルマン亭のハンバーグ [おいしい帯広]

帯広の銀座通りにゲルマン亭というレストランがあった。
母親は父親と兄貴3人で、
そこでハンバーグをたべた。
後日わたしにおしえてくれた。

こんどはおまえ(わたしのこと)もつれていってあげる。
結果からいうと、
わたしはゲルマン亭にいったことはない。
ただ、
ああここか、
と店のまえをあるいたことのみである。

どうしてわたしをがいまち(なかまはずれ)にしたかといえば、
たぶん、
母親が家の自転車を兄貴に帯広までこいでいってもらったときではなかろうか、
と記憶する。
わたしは、
むろんことわったわけだ。
約30㌔である。
兄貴はそういう男である。





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六花亭のリッチランド [おいしい帯広]

六花亭がまだ帯広千秋庵であったころから、
リッチランド(サイロの形のチーズサブレ)のつつみには地元児童の詩が載っている。

ちびっこの詩で、
おもわず膝をたたいたものがある。
スケート大会という中野くんの詩だ。

スケート大会で、
レースまえ、
あんなにふるえていたのに、
レディ ゴウ、のときは、
それまでのふるえがとまり緊張もさむさも一しゅんでなくなる。
というものである。
わたしはいまでもそのつつみを机のよこにはってある。
集中とは、
じつにこのことをいう。
しばしばサッカーなどで、
集中集中なぞと、
いいあうが、
あれは集中なぞできていないあかしでしかない。
集中とはしずかにふかく沈潜するものであるからだ。

六花亭のリッチランドにしたためられた明朝(みんちょう)のどこかふるくさい書体をみるたびに、
わたしはなえてしまいそうなこころをふたたびふるいおこすのであった。

児童詩誌「サイロ」
http://www.oda-kikin.com/sairo.html





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