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女性アナウンサーの手書き [ことば]

変体少女文字。
女子はこぞってその字体で文字を書いた。
なかには男子もその字体で書くものがいた。
丸みを強調した、かな主体の文字である。

うつくしい、では気がひける。
すくなくともかわいいとみられたい。
ぶりっこ、
といういいかたがあったけれど、
まさしくそんな風潮が横溢していた。

原色ではなく、あくまでも中間色をえらぶ。
そんな時代があった。

昨今、雑誌で、著名人の書き文字を見た。
書状である。

そこに新人女性アナウンサーの手書きがあった。
読みやすく、すっきりとしていて、達筆に属するのではなかろうか。
わたくしは感心した。
で、気づいたことがある。
女性アナウンサーの書く字がある傾向をもつということである。
似ているのだ。

かのじょたちは似たような環境でそだってきたのだろう。
おやごさんも、家庭環境も、教育も、友人、知人など。
おなじような境遇でそだってきたにちがいない。
だからそっくりな文字を書くのではなかろうか。

均質。
そういうひとがわずか数人の募集に応募し難関を突破。
ぎゃくをいえば、そういう均質の範囲内にいなければ、
えらばれなかったのではなかろうか。

個性がたっとばれる。
それはことばだけである。
むしろ、
字体ではないのだが、
TBSの安住紳一郎さん。
入社試験での口頭試問の録音をきいたことがある。
学生なのにメリハリがあってすっきりと、おもしろみもふくんでいた。
この、すっきり、という印象が鍵なのかもしれない。





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