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ビジネスモデル [ことば]

外国の知人はいう。
ニッポンは、時間をより精緻にし、それで通勤時間(ラッシュアワー)をくみたて、ひとの移動を綿密にし、一斉に仕事場へかけこませる。
つぎには工程という精細なものを周到に用意して、ちいさな、けれどこわれにくいクルマを大量につくることに専念してきたようだ。
わたくしにはにがわらいするしかなかった。
みごとなたとえである。
よきにつけあしきにつけ、それが現実ではなかろうか。

ビジネスモデルという。
ひびの通勤をみていると、そのエネルギーのすさまじさにひるんでしまう。
このパワーをもしほかにつかえていたらどんなにかすごいものができあがっていたのではなかろうか。

いまさらのことでしかない。
たとえば技術学校の機械製図をみておもった。
学習の対象にクルマの部品がおおいことである。
高等学校でも自動車科がある。
このくにの方針は加工貿易などというもっともらしいものではなく、クルマ、ただクルマだけなのではあるまいか。
メーカーはつくることだけに専心していればよく、クルマにまつわること、たとえば人身事故、駐車場、道路など個々人への弊害は、くにがすべてになう。
そういう約束がまかりとおっているようにしかみえない。
いまさらのことでしかないのだけれど。



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閉塞 [ことば]

   閉塞

 いきぐるしいのは、いきぐるしいことばのつかいかた。
 なによりも、そのいいかたに、いきぐるしい。

 いきぐるしいのは、
 いきぐるしいいいかたをするからさ。
 そこにだぁれもきづかない。

 いきぐるしさは、
 そこからしかうまれない。

 不況だ、なんて、
 かってに不況にしておいて。
 みんなで、不況だ、不況だ、っていってるんだもの。
 そりゃぁ、不況にもなるだろう。

 ことばづかいをまちがっている。
 そのいいかたをまちがっている。
 そこにだぁれもきづかないから、やっかいなだけ。



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職業に貴賎なし [ことば]

高等学校のとき同級生に治部袋君がいた。
一年生のころである。

倫理社会の授業であった。
格言についての作文があった。

治部袋君はそこで、職業に貴賎なし、を論じた。
どういう内容であったかはわすれてしまった。
ただ、すぐれた随筆であったことはたしかであった。
わたくしがなにについて述べたか不明である。
にもかかわらず治部袋(じんば)君の印象ははっきりとおぼえている。
さわやかな文章であった。
としをへて、職業に貴賎をもちたくないし、もたれたくない、ということであったとおもう。

職業に貴賤などない。
ただ、貴賤の感情をもちたがる、ひと、ひとひとがほとんどだということか。

治部袋君にもういちど読んでもらいたいナ。





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全部のレベルで指導者がかわること [スポーツ]

ダルビッシュ有選手が、日本球界への警鐘(サンケイスポーツ球界ここだけの話)で。

メジャーリーグと肩をならべるためには、
「(アマチュア・プロの)全部のレベルで指導者が変ること。」
徹底さの見識はまるで西郷隆盛。
卓見である。

少年野球サッカーをみていると、てつづきやかたちにこだわってばかり。
ちびっこたちはプレイをちっともたのしんでいないじゃないか、
といきどおるばかりである。
それはまさしく、そこにいる少数のおとなたちのせいであるからだ。

で、戦後、もし教育の現場で戦前学校で教鞭をとっていたひとたちが、
いっせいにあたらしいひとたちにとってかわっていたら、
と想像する。
司法はいうにおよばず、
立法、行政、地方と、
すべての公務員(高等文官試験合格者はもれなく)を戦後、
刷新していたら、
ニッポンはどうなっていただろうか、
と想像する。

混乱はとうぜんあるだろう。
が、いまよりもすこしはましではなかったか、
と想像する。

このくににたりないものは、
徹底。
その覚悟。





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