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浅野拓磨選手、久保建英選手 [サッカーの基礎]

4/2 ブンデスリーガ第28節
ホッフェンハイム0-2ボーフム
浅野拓磨選手が2ゴール。
いいトラップだ。
おみごとである^^

先回、久保建英選手についてふれた。
久保建英選手はなにかがたりないのではなく、
なにかがあふれんばかりなのではあるまいか、
と書いた。

それは結果への執着であり、
ゴールへのパスをきめるこだわり、なのではなかろうか。
結果をだしたいのだ。

ならば、その意識を活かしてみてはどうだろう。
久保建英選手を最前線に配置する。
つまりはフォワードでの起用である。

久保建英選手のボールタッチ数もおおすぎる。
それは中盤にいるからだ。
FWならタッチ数を減らせるかもしれない。

アルゼンチンのセルヒオ・レオネル・アグエロ・デル・カスティジョ級になるのではなかろうか。
いや、タケはかれアグエロをも超えうるのではあるまいか。
https://fujun-sports.blog.ss-blog.jp/2022-03-30

で、ワールドカップ、
カタール大会の組合せがきまった。
ニッポンのグループEは無風区である。
杉山茂樹さんが、スポルティーバ誌上で、
日本はドイツ、スペインと同組。
「死の組」ではなく「無風区」をどう戦うべきか。
説得力のある論考を書いていらっしゃる。





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無策なセコンド陣 村田諒太選手対ゲンナジー・ゴロフキン選手 [スポーツ]

4/9 ボクシング世界ミドル級王座統一戦
WBAスーパー王者村田諒太選手対IBF王者ゲンナジー・ゴロフキン
9回2分11秒TKOでゲンナジー・ゴロフキン選手は勝った。

村田諒太選手は打たれすぎではなかったか。
ボディーブローを打っていたら結果はかわっていたのではないか。
ここが核心ではなかろうか。

どのような基本戦略があったのかはしらない。
けれども状況によって変えるのも、
また戦略ではないだろうか。

ゲンナジー・ゴロフキン選手の左ジャブをまず避けること。
これは第一の課題であったはずである。
村田諒太選手は右へ、右へ、動くだけでもダメジはさけられたのではないだろうか。
その工夫がない。
村田諒太選手の左ボディーブローが有効打になったとき、
ここぞとばかり、
路線(あったのかどうかはしらないけれど)をそこへの集中にかえるべきではなかったか。
それもつづけられなかった。

村田諒太選手ご本人というよりも、
むしろ、
セコンド陣の無策に不満がのこる。

むかし学生運動さかんなころ、
どこかのセクトでうたわれていたことばがある。
一点突破、全面展開

歴史を知るにつけ、
このことばのもつたしかさを再認識するばかりである。





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GUERNICA GERNICARA [掌編]

美術館は、まさに長蛇の列。
2時間ないし3時間待ちである。
「こんなにならんで、ばっかじゃないの」
「しょうがねぇだろ、きょうしかこれないんだから」
「時間えらべばよかったのに」
「いまさらいうなよ」
「…それにしても、がまんづよいっていうか、どいつもこいつも、よぉく、だまってまってるもんだ」
おれもそのうちのひとりだ、な。

おめあての絵にたどりついた。
1時間45分たっていた。

ちびっこがひょっこりと絵にちかづいた。
こうべを左、右とふりながら、べろをだしてからだをくねらせる。
「なんだこれ」
ちびっこはいう。
「へんな絵」

まわりのおとなたちは不意をつかれた。
めのまえの絵は大巨匠が描いたものだ。
それを、へんな絵よばわりされたのである。

へんな絵か。
おじさんはおもった。
…たしかにへんな絵だ。
…どうみてもかわった絵だ。
…そういえば、なぜみんなこの絵のまえでわらわないのだろう。
…わらってはいけないのだろうか。
…へんな、かわってる絵だって、いっちゃいけないのだろうか。

たしかに。
めっちゃ、へんな絵で、すったまげている絵じゃないか。
作者の動機に説明がほどこされている、とはいえ、へんな絵。
それにかわりない。

ちびっこのほうがまちがっていないじゃないか。
その絵のまえで、
しかめっつらして観ているほうが、
絵のたのしみかたをしらない。
おじさんはそのちびっこのくもりない眼をうれしくおもった。

そのおおきな絵の下には、
GUERNICA GERNICARA (ゲルニカ)
と書かれていた。





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特急おおとり 2 [ことば]

特急列車に乗ったのはおさないころのことである。
特急おおとり
函館発釧路行きであった。
札幌から乗った。
満席であった。

雪がしんしんと降っていて、
ふりつもる雪と、
そのために鉄路のポイント切替がおぼつかなく、
函館本線(札幌滝川間)は各駅で臨時停車、立往生であった。

札幌駅の左側西5丁目通には跨線橋があって、
そこにはまだ路面電車が走っていた。
札幌には、
雪、
そして路面電車がよくにあう。
すてきな街。

特急切符と乗車券。
特急切符には手書で座席指定席番がしるされていた。

特急列車の先頭はまるであごひげにつららがぶらさがっているかのようであった。
長距離の特急列車をみると、
孤高のたくましさを感じた。

うすだいだいいろのボディに赤のライン。
国鉄特急の配色である。
キハ82系。
このディーゼル特急がいちばんすきだ。





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ことばづかい [サッカーの基礎]

ちびっことサッカーをしている。
オジイと呼んでもらっている。
ママさん、パパさん、いもうと君、おとうと君にも、
オジイ、とよんでもらっている。
「オジイコーチ」
と呼ばれたら、
オジイでいいよ、
とあらためてもらう。

そうすることで、ちびっこの反応はちがってくる。
わたくしはそう信じ、うたがわない。

まず、ちびっこのわたくしへのしゃべりかたがちがう。
すると、その内容もちがってくる。
ちびっこがしっていることばのかずはすくないけれど、
かれらはかれらなりのかんがえをおしえてくれる。
それが、とてつもなく、うれしい。

ひとつの発見である。

すさんでいるのはひとのこころではなく、
その「ことば」をつかうひとのつかいかたに、すさみがうまれ、
それに無自覚であるがゆえ、
その無自覚が拡散し、
ほかのひとにつたわっていく。

試合で結果がふるわないとき、
どのようなこえがけがいいのだろう。
思案していると、
ちびっこに、
きょうはしずかだね、
といわれる始末だ。

ちびっこは、よぉく、わたくしのことを観察している。
それが、うれしい。





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反抗期なぞ、ない? [ことば]

反抗期なぞ、ない。
わたくしはおもっている。

その時期。
少年は、
それまでにない、
劇的な数の出会い(いい意味だけのものではない)に遭遇する。
かれらの社会がいっきにひろがる。
そこにまつわる、
劇的な数のことばの洗礼をうけることになる。
かれらはかわらざるをえない。

小学生のころは、
ことばづかいもどこか奔放であった。
が、
中学生になると、
きゅうにかしこまる。

肉体の変化はとうぜんであろう。
その変化いじょうに、
かれらのまわりでは、
この劇的なる変化が、
風はないかのようにみえるけれど、
ほんとうは、
蜃気楼にもにた、
はげしいゆらぎのなかにもたらされている。

それは反抗期なぞという陳腐なことばでひとくくりにまとめられるものではない。

烈風のなかをかれらはあるいているのである。
あなたも、
わたくしも、
そうしてきたように。





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