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政治とは税金のつかいかた、つかわれかた [ことば]

自転車にのり、
ゆっくり走っていると、
歩道のうえの黄色いブロックに車輪をとられることがある。

点字ブロックといって、正式名称を「視覚障害者誘導用ブロック」という。
視覚障害者が足裏の触感覚で認識できるよう、突起を表面につけたもので、
視覚障害者を安全に誘導するために地面や床面に敷設されているブロック(プレート)である。

わたくしはその線状ブロックのうえを視聴障害者のかたが歩いているのをみない。
駅の警告ブロック(点状ブロック)を歩いているかたはみる。
が、ひとのあつまるところではなく、ひとけのまばらなところである。

日本視覚障害者団体連合はつまずいたり、
すべったり、
不便さについて述べている。
繁華街など、そのうえに自転車をとめる無意識なひとがおおい。
そんなところを歩くな、といわんばかりの鈍感である。
めくれたり、はげおちたりする箇所もある。

政治とは税金のつかいかただときいた。
実際は、
つくったらつくりっぱなし。
利用者はほしがっているのだろうか。
ありがたいと感じているのだろうか。
つかわれているのだろうか。
この視点が欠けている。

政治とは税金のつかわれかたである。
それはつかわれかたを検証して、
はじめて是非を問うべきものではあるまいか。
福祉の名のもとに、延伸すればそれですむ問題じゃない。





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マザーよし、マザーテレサ [ことば]

わたくしのおばあさんはすでに亡い。
顔、姿がマザーテレサににていた。
しずかなたたずまいであった。

娘である義母は、おばあさんによって苦労をしいられたとおもっている。
なにかとあたりがつよかった。
いいかた、ことばづかい、にきびしさを感じた。

あるときわたくしはそのわけをつれに訊いた。
わからない。
愛情のうらがえし、なのだろうか。

後妻にはいったらしいこと。
その旦那にさきだたれたこと。
長女である義母はそのために学校をやめなくてはならなかった。
怨念もあるのだろう。
にがにがしさをかみしめたのだろう。
理不尽をのろったのだろう。

あるときおばあさん、わたくしにズバリと訊いてきた。
訊きにくいことであるのだろう、
おばあさんいがいにそれをたずねるひとはだれひとりいなかった。
率直。
わたくしはおどろいた。

わたくしはやまいに臥(ふ)すおばあさんの手をにぎりしめた。
だあれも手をにぎるひとはいなかった。
ちからをいれると、反応がかえってきた。
わたくしはおばあさんが好きであった。

ピーナッツのはいった味噌をなんべんもなんべんもこしらえてくれた。

マザーテレサに親しみを感じる。
わたくしは亡きおばあさんを、
マザーよしと呼んでいる。
ただ、声にはださない。





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いちにち3食、だれがきめた [ことば]

いちにち3食。
朝、昼、晩。
だれがきめたのだろう。

米が普段にたべられるようになったのは戦後だという。
そのころは、おかずとはいえカロリの低いものがおおかった。
ゆえにすくなくとも3回の食事は欠かせなかった。
ただそれだけなのではなかろうか。

いま、
高脂質、高たんぱくはあたりまえ。
それを3回摂る必要はあるのだろうか。
基本摂取カロリとかいうが、ひとの体型をみず判断するという欺瞞。

おおくの場合、
それはただ、
栄養の摂りすぎが、
高肥満をつくっているにすぎないのではなかろうか。

消費するカロリよりも摂取するカロリがおおければ、
そりゃ、太るだろう。
それだけのことではないか。

消費するカロリが摂取カロリとおなじくらいなら、
なにかの疾病があるならいざしらず、
すくなくとも太りはしない。
自明である。





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So What? それが、どうした [音楽]

マイルス・ディヴィス、Kind of Blue を聴く。
Flamenco Sketches が好きだ。
1曲目は So What 。
意味は、
で、どうなのだ、という。
だから、
それで、
どうなのだい。
それが、どうした。

作者はなにか挑発するために書いたのだろうか。
それはしらない。
So What の訳語をしる。
爾来(じらい)、あたまの隅にある。

冷めたようなひびき。
どこか虚無的にきこえる。
けれど、すべての問いは、
まず、
そこからはじまるのではないだろうか。

コロナ禍だ。
それが?
ワクチンしかきかない。
それで?
もう打ったよ。
それで?

このへんでやめておこう。
喧嘩になりそうである。
息災こそがいちばん高価なのだ、
と結べばはなしはおわる。

So What ?

ここでもうしあげたいこと。
結論からいうことのたいせつさ。
その訓練をすることが肝要ではなかろうか、
ということです。





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ラッパズボン [みだしなみ]

中学生のころ、
ラッパズボンにあこがれたときがある。
わたくしはずうっとストレイトのズボンをはいていたのだけれど、
となりのクラスにおなじような体型の同級生がいて、
ズボンを交換した。

わたくしは満足であった。
なにせ、いちどははいてみたかったラッパズボンである。
つぎの日にはもとにもどったのではないかしら。
にあわないことがわかったからである。

ベルボトムということばを知ったのはそれからどのくらいたっていただろう。
ストレイトとて知っていたかどうか。
スニーカー、
ジーンズ、
コッパン、
ボタンダウンシャツ、
Tシャツだって知っていたかどうか。
丸首の半袖、白の半袖、半袖の下着、といっていたのではなかったか。

ジーンズなどはGパンというくらいは知っていたかもしれない。
それをはくと先輩に目をつけられたものである。
ことにスリムなぞはご法度であった。
ズックとて、メーカー品のスニーカーをはくものなら、
これまた先輩に目をつけられた。
それほどに目だつものであったのだろう。





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マンボズボンとスリップオン [みだしなみ]

中学生のころ、
マンボズボンをはいてみせたのは会田君である。
黒のスリップオンをみせてくれたのも会田君である。
会田君は細身で背がたかい。
わたくしはカッコイイとおもった。
ズボンははかなかったが、スリップオンははかせてもらった。
手間のいらない靴。
スリッポンである。

瀬口君のいえにあそびにいったとき、
本棚にメンズクラブ(婦人画報社)が数冊あった。
アイビー特集号である。
スリップオンをくわしく知った
わたくしはむさぼり読んだ。
増刊アイビー特集号第5集はじぶんで買えた。
既刊本を瀬口君に借り、いくたびと返却の督促をもらうことになる。

マンボズボンとは母親がおしえてくれたよびなである。
いわゆるボンタンというズボン。
それも学生服に特化したズボンではあるまいか。

いなかだから鈍感なのではない。
鈍感なひとがおおそうである。
それがいなか。
それだけのこと。
インフルエンサ influencer はたしかにいた。





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規範なきひとがもたらすもの [ことば]

2018年、中国・南方科技大学の賀建奎准教授(当時)は、
世界で初めてゲノムを編集した赤ちゃんを作り出したと主張し、
世界に衝撃を与えた。
のち、賀建奎(フ・ジェンクイ)さんに対し、
深圳の裁判所は、
ゲノム編集による遺伝子改変は違法医療行為だとして、
懲役3年の実刑、罰金300万元(約4700万円)の支払いを命じた。
賀建奎さんに協力した2名の科学者にも、
違法医療行為で罰金、
懲役2年の実刑と懲役1年6月(執行猶予2年)の実刑判決有罪判決が出た。
裁判所は「自己の名誉と利益のため」の行動であり、
「医療秩序を崩壊させた」と判断した。

やばい。
いじれるものはなんでもいじる。
これだって賀建奎さんの自己弁護かもしれないし売名かもしれない。
いずれにせよ、おおやけにしたからこそ話題になった。

植物やちいさな動物ではこういった事例はもはやあたりまえなのではあるまいか。
つねに飲料水、食糧の危機を内包する人類において、
それは善か悪かではかたれないところにいきついているのだろう。
いわば善も悪もすうっとむかしに提示されたまま。
善も悪もその姿、その意味するところのものはかわっているはずでなければいけない。

戒律がゆるい仏教のせいかもしれない。
共産主義とはいえそれは一部中枢の標榜するもので、
大中華は大中華のままである。

小室直樹さんの「危機の構造」をおもいだした。
規範なきひとがもたらすもの。
戦後の日本を分析した。
いままさに中国はそこにいる。





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