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宇宙開発といえばきこえはいい [ことば]

宇宙開発といえばきこえはいい。
未開地をたがやしていく。
ただ、未開地とはだれがきめるのか。
火星はだれのものなのだろうか。

火星探査車 (Perseverance) が火星で活動をはじめたという。
だれかが火星にすんでいるのならば、火星探査機はUFOとよばれたはずである。
侵略者とよばれてもいたしかたないのではなかろうか。
ひとがアフリカ大陸へ、アメリカ大陸へでていった。
それとおなじではなかろうか。

小惑星探査機はやぶさとて、あの数粒の石ころで、いったいなにがわかるというのだろうか。
費用をかけてきたいじょう、検証のための論文は延々たるものになっていて、無味で乾燥の印象はぬぐえない。
区分しただけ。
で、なにがわかったのだろう。

地球は惑星である。
石ころだらけである。
月だって未開のままである。
そこからはじめるべきであるとおもうのだが。
ただ地球とてひとのものではないし、月とて人類の所有ではない。

糸川英夫さんの名を冠する小惑星イトカワにいってかえってくる。
ここにも所有の意識がちらほら。
命名権をゆずってもらった時点で、構想(一芝居)ははじまった。
アフリカ大陸、アメリカ大陸へでていく欧州列国を横目で見、アジア大陸へでていった過去のわが国とおなじにみえてしまう。

澤岡昭(大同大学名誉学長)さんが、はやぶさ2の帰還にさいし、さめた目を忘れずに、と題する小論で、
「大げさに快挙を強調する各社の報道姿勢は、時と場合によっては国民を間違った方向に導く危うさがある。(中略)楽観的な雰囲気に水を差す批判的なまなざしの分析が見当たらないことに一抹の不安を感じている。」(メディア時評 毎日新聞 2019/5/2)





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